2025-10-10

※お願い※必ずお読み下さい

こんにちは、はじめまして茜と申します。
なんて素敵にジャパネスクが大好きで瑠璃と高彬のCPが大好きです。悶々と妄想しているうち創作に至りまして取り合えず置き場を作りたいと思いまたなんて素敵にジャパネスクが好きで二次創作も好きという方に読んでいただけたらいいなと思いブログを作りました。 

一部ネタバレにもなる部分が出てくるかと思いますので未読の方はご注意下さい。 このブログは『なんて素敵にジャパネスク』著作者様、出版社様とは一切関係がありません。また創作の無断転用はご遠慮下さい。

更新は管理人が遅筆のためのんびりとしていますがよろしくお付き合いいただけたら幸でございます。
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2025-02-20

別冊はじめました

こんばんは、茜です。ご訪問ありがとうございます(*^^*)

拍手やコメントなど大変励みになっております。ありがとうございます!

この度別冊(別ブログ)をはじめました。
新たに用意したのは原作のイメージから外れた作品をどうしようか考えまして続きものをパスワードにかけるのは読むのも面倒ですし苦手な方の目に触れずにすむにはと思いまして作りました。

まずは瑠璃がもし高彬との約束を忘れていなかったらというもしもの話を連載します。
この別冊は毎週月曜日の深夜24時に更新していきますので本誌(このブログ)での案内はしていません。(何かあれば別ですが)
これはこれでご面倒お掛けしますがどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m

別冊へは右側のリンクもしくはこちらから↓
空色の雑記帖

本誌では今までどおり平安編、筒井筒編、現代ものなど不定期に更新していきます(^^)
2017-06-28

片恋に舞う蝶

こんにちは、茜です。ご訪問ありがとうございます(*^^*)

【なんて素敵にジャパネスク】関連のサイトさまではありませんがリンク追加しました。

『らぶらぶ万歳サークル』さまの第四十八回春の競作大会で出させていただいた作品です。サークルさまに提出した作品ですが筒井筒編の第六弾でもある作品でしてカテゴリは筒井筒編にしました。ほんの少しだけ修正しています。




・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆




「いらっしゃいませ、高彬さま」

融付きの女房に出迎えられ軽く頷くと先導され西の対屋へと案内される。

歩いている途中渡殿から庭を見ると麗らかな春の日差しが降り注いでいた。

瑠璃さんのところにも後でご機嫌伺いに行こう────

そう思ったらなんとなしに心が弾んで自然と緩みそうになる頬を引き締めた。


「やあ、高彬」

部屋へと入ると融は笑顔を向け早速笛を取り出す。

今日は花見の宴で披露する演奏の練習をする為に三条邸へとやって来たんだ。

「頭の中将さまの宴まで日がないよね。失敗しないか不安だなあ」

笛を手にしながらため息を吐く融に

「その為に練習するんだろ?」

持って来ていた琵琶を構えて融を見る。

「そうだね、練習するしかないか」

仕方ないといった感じで笛を口元に当てると音を奏で始めた。

笛の音に合わせて琵琶の弦を撥で掻き鳴らす。

二人でしばらく練習を続けた後一息つくことにした。

女房に出された白湯を飲むと何でもないように

「これから瑠璃さんのところにご機嫌伺いにでも───」

「ああ、行ってみる?」

おやつを手にニッと笑顔になる融にうんと頷く。

おやつを食べ終わると立ち上がる融に倣って自分も立ち上がり簀子縁に出て後ろについて歩いた。


東の対屋に着くと部屋の前で融が声をかける。

「姉さんいるー?」

「・・・」

「?姉さん?小萩ー?」

融が御簾を上げて部屋へと入るとすぐに簀子縁へと戻ってきた。

「誰もいないや」

「えっ?・・・何処かに行ったのかな?」

「この天気だし庭にでも下りてるんじゃないの?」

融は腰に手を当てて呆れたように言った。

「それなら探しに行った方が────」

「うーん、ぼくは部屋に帰るよ。高彬も戻らない?」

せっかくだし瑠璃さんに会いたい・・・

「ぼくは庭を探してくる。大納言さまがお気付きになられたら心配されるだろうし」

「まあ、見つかったら雷落ちるだろね・・・」

それじゃあと言って融は西の対屋へと戻って行った。


車宿の近くにいた女房に沓を持ってきてもらい階から庭に下りる。

さて、どこに行ったかな・・・

瑠璃さんは貴族の姫でありながら平気で庭へと下りる。結婚前に誰かに姿を見られたらなんて考えないんだろうな。

歩きながら自然とため息が零れる。

今は桜が満開だから花見でもしているのかもしれない。

三条邸にはいくつかの桜の大木がありぼくはそれらを回って探し歩いた。

でもどの桜の木の下にもいなくて辺りをキョロキョロと見渡してみる。

庭に下りたんじゃなかったのかな?それとももう部屋に戻ったのかもしれない。

邸に戻ろうかと思ったとき遠くに薄紅色の塊が見えよく目を凝らしてみるとしゃがみ込んでいる瑠璃さんがいた。

何してるんだろう?

近付いて声をかけようとしたらハッとしてすぐ側の木に身を隠した。

瑠璃さんがしゃがみ込んでじっと見ていたのは菫の花で目を細めて微笑んでいる横顔はどことなく寂しげだった。

「・・・・・」

菫の花を見ながら誰のことを想っているのかは明白でズキンと胸が痛む。

狩衣の胸の辺りをグッと掴むと踵を返して邸に向かって歩きだした。

くやしい────

瑠璃さんがぼくの約束を忘れて初恋の君の面影を追ってることだけでなくその彼を想って寂しげに微笑む横顔すら可愛いと思ってしまうなんて・・・

邸の側まで来ると融の部屋に戻る気にもなれなくて目についた階に腰を下ろし頬杖をついた。

ふうっとため息を吐いて軽く目を瞑る。

いつまでぼくはこうしてるんだ?

でも告白したところで吉野の君と比べられるだけだと思うと言い出せない。

瑠璃さんが約束を思い出してくれたら────

大体瑠璃さんから「お約束よ」って言ってきたのにすっかり忘れてるんだもんな。

瑠璃さんなんか・・・瑠璃さんなんか・・・瑠璃さんなんかーーー!!

・・・・・ダメだ。

嫌いになんかなれない────

大納言さまや瑠璃さんに認めてもらえるようにもっと頑張るしかないか・・・

春の日差しは暖かくて目を瞑って考え事をしていたらうとうとしてきた。


ふと気配を感じてパチリと目を開けると

「!?」

なっ何だ!!?

目に飛び込んできたのは衣の合わせでぼくの前に立っているのは────

「動かないで」

頭の上から小さな声が降ってきた。

この声はやっぱり!

「瑠璃さん?」

ぼくも小声で呼びかけると

「蝶が烏帽子に止まってるのよ。珍しい色してるから捕まえてあげる」

瑠璃さんは蝶に集中しているようでそろそろと近づいてくる。

うわっ!

階に座っているぼくの顔にちょうど瑠璃さんの合わせが迫ってきて後ろに下がりたくてもそれもできずにゴクリと固唾を飲み込む。

心臓が早鐘のように鳴って見ていられなくてぎゅっと目を瞑ると今度は瑠璃さんの香りが鮮明になって益々ドキドキしてきた。

はっ早く捕まえてくれっ!

「きゃっ!」

「いてっ!!」

ガツッと急に額に痛みが走った。

目を開けると瑠璃さんがしゃがみこんでいる。

「瑠璃さん?大丈夫?」

額を手で押さえながら声をかけると瑠璃さんは口元を手で押さえ涙目でこちらを見上げて叫んだ。

「痛ったーい」

どうやら足元の石に躓いてバランスを崩し額と口がぶつかったようだ。

ぼくは瑠璃さんの傍に寄ると

「口の中切ってない?見せて」

「う、うん」

口腔内にも唇からも血は出ていないのを確認してホッとした。

「どこも切れてないみたいだから大丈・・・夫・・・」

「?高彬?」

カッと頬が熱くなってフイッと俯く。

怪我が心配で気にしてなかったけど間近で瑠璃さんの唇を見てたことを急に意識してしまった。

紅が剥げた唇を・・・ん?剥げた?

まさか────

「るっ瑠璃さん!ここにそのっ、ついてない?」

真っ赤になりながら自分の額を指差して聞くと

「あ!!」

瑠璃さんの顔も急に赤くなって袖で口を覆いながらボソッと言った。

「つ、ついてるわね。紅・・・」

狩衣の袖をぐいっとひっぱられると

「座って!」

さっき腰かけていた階にまた座らせられると瑠璃さんが胸元から懐紙を取り出しぼくの額をゴシゴシと擦りだした。

「いっいいよ、自分でやるからっ」

痛いのと恥ずかしさで言ったけど瑠璃さんは真っ赤な顔のまま必死になっていて聞こえていないようだ。

諦めてされるがままでいたけど間近にいることで瑠璃さんの甘い香りがすることや額を擦る反対の手で肩を掴まれていることがぼくの鼓動を速くする。

心臓の音がやたらうるさく耳に響いてこれじゃあ瑠璃さんに伝わってしまうんじゃないかと────

いや・・・

伝わってほしい───

気付いてほしい───

思い出して・・・

「はいっ、いいわよ」

満足気な声がぼくの思考を断ち切る。

願いは叶わないまま瑠璃さんはぼくからスッと離れると口元を手で押さえ顔をしかめた。

「それにしてもまだ痛いわ。腫れたらどうしてくれるのよ。蝶も逃げちゃったし」

それってぼくのせいか?

それを言うなら瑠璃さんだって以前ぼくの歯を折ったも同然なんだけどきっと忘れてるんだろうな。

文句を言ってやろうかと口を開くと

「責任とってもらうわよ」

ぼくを軽く睨みながら言う。

「えっ!?」

責任ってどうやって・・・もしかして結婚して責任を!?

でもこれってチャンスなんじゃ────

ぎゅっと拳を握ると勢い込んで

「もちろん!責任とって───」

「口が腫れておやつ食べれなかったら高彬のせいなんだからちゃんと明日お菓子献上しなさいよね」

へ?おやつ?

「じゃあ約束ね!」

ニコッと笑顔を向けるとひらりと袿を翻して東の対屋の方へと駆けて行ってしまった。

さっきまで力んでいた身体中の力を抜くように長いため息を吐く。

約束ねって・・・もっと大事な約束があるだろ!?

やっぱり瑠璃さんなんかっ───

「!?」

目の前を何かが掠めていった気がして瞬きすると近くに蝶が飛んでいた。

今まで見たことのない色をした蝶でさっき瑠璃さんが捕まえようとしていたのはこれだったのかな?

『珍しい色してるから捕まえてあげる』

瑠璃さんぼくに見せようとしてくれてたのか・・・

自分の額をそっと擦ってみた。

明日何か持って来ようかな・・・

柔らかな春の日差しの中瑠璃色の羽がヒラヒラと舞っているのをぼくはしばらく眺めていた。


【おしまい】
2017-06-26

飴色カルテット〈16〉

この話は現代もので瑠璃が探偵事務所の所長で高彬はその幼馴染みでそこでアルバイトをしている大学生といったかなり異色の創作です。

続きものでして前作を未読の方はカテゴリの『探偵モノ』からどうぞ。

今回は高彬語りです。

どんな設定でも大丈夫という方はスクロールしてどうぞ↓




・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆




ホテルに入るとロビーへと向かい瑠璃さんが来ていないかと一通り見渡してみたけどまだいなかった。

ソファに座って待つことにする。

今日は清涼会の記念パーティーがこのホテルで開催されている。

出席するように言われ本当は来たくなかったんだけど瑠璃さんも参加すると言っていたしなにより瑠璃さんの父親宗忠氏が婿探しをしてるとあっては来ないわけにはいかない。

婿探しを止めてもらわないといけないと思い瑠璃さんに話をしたら案の定そのことを知らなかったようで

「もうっ、父さまったら本人の許可も無しに勝手なことして!」

真っ赤になって怒ったかと思ったら急に何かを思い出したようだ。

「あっ!!父さま今海外に行ってるのよ!土曜日まで帰ってこないわ・・・電話で言えばいっか」

「うーん、直接お会いして言いたいかな。付き合ってることもキチンと報告したいし」

「そ、そう?」

ちょっと照れたように見上げる瑠璃さんがかわいい。

「パーティーに来られるんだろ?そのときにでも話をしよう」

「わかったわ」

瑠璃さんは仕事の依頼人に会ってから来るということで会場となるホテルのロビーで待ち合わせをしている。

やっぱり少し緊張するな・・・

昔からよく知ってるとはいえ瑠璃さんの父親に付き合ってることを報告するのは。

まあ、結婚の報告ってわけじゃないんだからもう少し気楽に────

「高彬!」

名前を呼ばれて顔を上げると目を見張った。

髪をアップにしてブルーのシフォンワンピース姿にハイヒールでこちらに向かって来る瑠璃さんは普段仕事でさばさばした雰囲気とはまったく違っていて柔らかな印象でとても美しかった。

思わず見とれていると

「ごめんなさい、待たせちゃった?」

「あっいや、待ってないよ。仕事の方は大丈夫だった?」

ぼくの隣に来るとソファに座った。

「ええ。あっ、父さまは見た?」

「見てないよ。そう言えば融は来ないって言ってたね」

「えっ、そうなの?あたしだって好き好んで来てるわけじゃないのに父さまに後で怒られるわね」

融に昨日会ったときにパーティーに来るのか聞いたら

「姉さんが来るなら行かない。そういった場所で一緒にいるとろくなことがないんだ」

と言っていたけど瑠璃さんには話さないでおこう。

「あ!煌っ」

瑠璃さんが手を上げると真っ赤なドレス姿の水無瀬さんがこちらに向かって来る。

「こんにちは、藤原くん。心配しなくてもお邪魔にならないように会場に入ったら適当にしてるから」

ニッコリ笑う水無瀬さんに

「何も言ってませんよ」

笑顔で返した。

「行きましょ」

瑠璃さんは立ち上がるとエレベーターへと向かった。

後ろについて歩きながらつい瑠璃さんの項に目がいってしまう。

温泉もいいかな─────

先日瑠璃さんから旅行に行かないかと誘われてすぐにOKを出した。

少し驚いたけど嬉しい。

行き先はまだ決めてないけどこの時期予約はすぐに取れるだろう。

その前にきちんとやることやっておかないとな。

短く息を吐いてエレベーターに乗り込んだ。

*****

パーティーが始まる前に二人で忠宗氏を探したけど見つからず今日は会えないのかもしれないと思っていたらパーティーも中盤になった頃

「瑠璃!」

後ろから声がして振り向くと忠宗氏が満面の笑みで手を振っている。

「父さま!?」

瑠璃さんがビックリしながらも人の間を縫って忠宗氏に近付いて行くのを後ろから追いかける。

目の前まで行くと

「喜べ瑠璃!花婿が決まったぞ!!」

「はあ?なに言って────」

花婿って・・・瑠璃さんの!?

「宗衡鷹男くんだよ。瑠璃も会ってるだろ?彼には以前からお前の話をしてたんだが今日聞いたらOKをくれたよ」

「あっあたしの意見も聞かずに何やってるのよ!!」

「お前のことだ、どうせ彼氏もいないだろう?」

「ちょっと待ってよ、彼氏なら────」

瑠璃さんが必死に言い募ろうとすると

「瑠璃ちゃん!」

あの男・・・宗衡氏が笑顔で近付いて来た。

「今日は一段と可愛いね」

片手を差し出してきたけど瑠璃さんは一瞥しただけですぐに父親に向き直る。

「ちゃんと聞いてよ!あたし・・・今高彬と付き合ってるのよ」

忠宗氏はビックリした顔をしてぼくと瑠璃さんを交互に見るとため息をついた。

「すまんな、高彬くん。瑠璃の我が儘に付き合ってくれてるんだろ?結婚したくないからと言って恋人のフリなどさせて」

「なっ!」

「違うんです。本当にぼくは瑠璃さんと・・・」

慌てて言おうとすると

「高彬、来てたか」

今度はぼくの父親がやって来た。

今日ここに来てたのか。よりによってなんでこんなときに・・・

一瞬目眩がしたけど父さん達が軽く挨拶を交わすのを見計らって口を開く。

「本当に瑠璃さんとお付き合いさせていただいています」

キッパリ言うと父親二人は驚いて目を見開いていたけど宗衡氏はズボンのポケットに手を入れて静観していた。

「たっ高彬くん、本当に瑠璃と?」

父さんと顔を見合わせている。

「はい、結婚の約束もしました」

「!?」

ニッコリ笑って瑠璃さんを見ると真っ赤な顔をして口を開けていたけど一旦引き結んで

「そっそうよっ、あたし達ぶっちぎりの仲なんだから!」

「!!」

ぼくはパッと口元に手をあてて俯くと笑うのを堪えていた。

瑠璃さんのぶっちぎり発言もそうだけど父親二人の驚いた顔が面白くて吹いてしまいそうだった。

父さんのあんな顔初めて見たかも。

ぼくは軽く咳払いをすると

「瑠璃さんをぼくに下さい」

勢いにまかせて言った。

「ま、まあ二人がそう言うなら・・・」

忠宗氏は宗衡氏をすまなそうに見た。

「鷹男くん、申し訳ないがそういうことだから今回のことは無かったことに・・・」

「わかりましたよ」

肩を竦め去っていった。

忠宗氏に向き直ると

「また今度改めてご挨拶に伺います」

「待ちなさい、高彬」

父さんはいつもの表情に戻っていた。

ぼくは瑠璃さんの腕を取ると

「話なら今度きちんとするから。行こう、瑠璃さん」

軽く会釈をしてパーティー会場から出る。

「高彬っ、大丈夫なの?」

「何が?」

「お父様のこと・・・」

エレベーターの前に着くと瑠璃さんと向き合った。

「ちょうどよかったよ。ぼくも話さないといけなかったし」

「・・・いつ結婚の約束したのよ?」

赤い顔をして軽く睨まれた。

「瑠璃さんだってぶっちぎりの仲って・・・フッ・・・」

「高彬?」

「アハハハ、ごめんっ思い出したら可笑しくて」

「しょうがないでしょ、あのときは勢いでああ言うしか・・・でも父さま達の顔ったら」

瑠璃さんもクスクス笑いだした。

二人でひとしきり笑いあってから瑠璃さんの手をとって握ると

「瑠璃さん、この後時間ある?」

「ええ、あるわよ」

きゅっと手に力を込めた。

「今夜このホテルに二人で泊ま────」

「まっ待って!!あたしその・・・高彬とは旅行でって思ってて・・・ダメ?」

ぼくをじっと見上げてきた。

くっ、可愛いい。

できることならこのまま部屋に連れていきたいけど・・・瑠璃さんにこんな顔で言われたら仕方ない。

今まで待ったのだから一週間くらい我慢できるだろ?

自分に言い聞かせて軽く息をついた。

「わかった。じゃあ一緒にご飯は?」

「行く!さっきはちょっとしか食べれなくてかえってお腹すいちゃった」

満面の笑顔に苦笑しながら誰もいないエレベーターに乗り込むと後ろから抱き締めた。

「っ!?高彬?」

「来週楽しみにしてる」

耳元に唇を寄せて囁くと

「う、うん。だっ誰か乗ってきたら・・・」

「!」

エレベーターが止まらないか気になってぼくから逃れようと振り返った瑠璃さんに素早くキスすると一階に到着する前に解放して手を繋いだ。

「食事しながら旅行の話をしようか」

「・・・」

顔を俯かせている瑠璃さんを見たらいたずら心がわいて

「瑠璃さん顔真っ赤だよ。エレベーターから降りてそんな顔してたら変に────」

「高彬のせいでしょっ、ほら行くわよ!」

エレベーターから降りるなり手を引かれ出口に向かってズンズンと歩いていく。

ちょっと意地悪だったかな?でも照れてる瑠璃さんも可愛くて────

「待ってよ、瑠璃さん」

クスクス笑いながら声をかけると

「今日は飲むわよ!高彬の奢りで!!」

「いいけど・・・襲われても文句言わないでね」

「!!」

急に立ち止まった瑠璃さんにニッと笑いかけると

「やっぱり今日は飲まずに旅行の話をしましょ」

「遠慮しなくていいのに」

「いいの!お腹すいてるんだから早く行くわよ」

早歩きで進んでいたのが次第にペースが落ちてどこにしようかと話していると

「今日はありがとね」

「え?」

「父さまにハッキリ言ってくれて」

「それはまあ・・・」

瑠璃さんを他の男にとられるなんて絶対にイヤだったからで────

「カッコよかったよ」

ぼくを見上げる瑠璃さんをチラリと見るとすぐに前を向いた。

やっぱり一週間って長い・・・


【つづく】

どうも、茜です。ご訪問ありがとうございます(*^^*)

ようやく続き出せました~(^^;

次回、婚前旅行&最終話です。
2017-06-20

お詫びとお礼と別冊最終話を書き終えて

ご訪問ありがとうございます。

先程も書きましたが本ブログでは大変ご無沙汰しておりましたm(__)m

気がつけば最後に更新したのが6月1日で三週間近くたってしまいました。

更新を待って下さった方がいらっしゃいましたら大変申し訳ございませんでした。

更新が無い間も拍手をいただいたり本当にありがとうございました。

6月に入ってからプライベートでバタバタしておりましてとにかく最終話までもう少しだった勿忘草を先に書き終えることにしました。ご報告が後回しになってすいませんm(__)m

飴色カルテットももう少しで最終話なのですがもうちょっと落ち着くまで更新ゆっくりになるかと思います。


『勿忘草』なんとか無事に最終話を迎えることができました。

拍手やコメントありがとうございました!
とっても励みになりましたし嬉しいです(^^)

週一の更新いかがだったでしょうか?私はけっこう時間ギリギリに更新する状態でハラハラしてました(^^;

最終話も二人の初夜を書こうと思ったのですが途中でタイムオーバーとなってしまい先に書いていた事後の方のみを載せることになってしまいました。

途中になった話は完成することができましたら番外編としてアップしたいと思います。

不安もありましたが最後まで書けてほっとしています。

何気なく思い付いて始めた別冊ではありましたが少しでも楽しんでいただけたら幸いでございます。

しばらくはゆっくりの更新になりますが今後ともどうぞよろしくお願いいたします。